またか、と思いました。
家庭教師業者の経営破綻のニュースを目にするたび、私は少しだけ既視感を覚えます。
学生の頃、アルバイトで家庭教師をしていました。
ある日、報酬の入金が遅れました。理由は「手続きの不備」。
その後も遅延は続きました。
やがてその会社はなくなりました。
当時は深く考えませんでした。
ただ、「こういうこともあるのか」と思っただけでした。
だが十年前、似た出来事を別の立場で経験しました。
英語だけを教えていたご家庭から、数学も見てほしいと依頼を受けました。
数学は家庭教師センターから派遣された別の講師が担当していましたが、
そのセンターが経営破綻し、突然来られなくなりました。
生徒は受験生でした。
迷う理由はありませんでした。
私は数学も引き受けました。
過去記事↓にも書いてました。
そのとき、強く感じたことがあります。
経営の問題は、最後に生徒に届きます。
会社の規模や広告の量は関係ありません。
仕組みが止まれば、学習も止まる。
もちろん、すべての業者が危ういわけではありません。
大手にも個人にも、それぞれの強みがあります。
ただ、破綻のニュースを目にするたびに思います。
問題は「規模」ではなく「設計」ではないか、と。
学習が特定の組織や担当者に過度に依存していると、何かが起きたときに簡単に止まります。
逆に、指導の方針や到達目標、教材の使い方が整理され、共有されていれば、多少の変化があっても立て直せます。
成績が伸びないとき、多くの場合「努力不足」と考えられがちです。
しかし実際には、努力以前に設計がずれているケースも少なくありません。
・目標設定は妥当か
・教材は目的に合っているか
・演習量と理解度のバランスは取れているか
・指導が場当たり的になっていないか
これらは、どこの塾に通っているかよりも重要です。
破綻のニュースは極端な出来事に見えます。
だが本質は、「今のやり方は機能しているか」という問いがあります。
成績が横ばいのまま半年が過ぎている。
通っているのに手応えがない。
やることは増えているのに、理解は深まっていない。
それは、努力の問題ではなく設計の問題かもしれません。
メールでの相談は無料で受けています。
学年、現在の成績、使用教材、困っている点を書いていただければ、まずは状況を整理します。
より具体的に設計を見直したい場合は、面談で一緒に組み立てます。
大きな出来事が起きてから考えるのではなく、
静かな違和感の段階で見直す。
同じ「またか」を繰り返さないために。