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連立方程式(解き方)

中2生徒のほとんどが、
いま数学では連立方程式を学んでいるはずです。

すんなり進んでいる人もいれば、
それどころじゃないという人も散見されます。

ここでは、うまくいっていない人向けのアドバイスをしたいと思います。











現状では「加減法」「代入法」といった“解き方”を学んでいるかと思いますが、
ここで躓いている場合、
過去の単元が身についていないことが考えられます。

中2の「式の計算」はできていましたか?
とりわけ「等式の変形」ができていなければ方程式自体を解くのが難しくなります。
「x+3=7」をxについて解くのに
「x=7+3」とやっていたり、
「2x=8」をxについて解くのに
「x=8-2」とやっていたりするようであれば、
ここのやり方の見直しが必須です。

また、「式の値」ができていなければ「代入」で解くのは難しいでしょう。

加えて、中1内容はどうでしょうか?
1次方程式」が解けていればまだなんとかなりますが、
ここで躓いたままだということは、
正負の数」や「文字式」にも何かしらの積み残しがあるのではないでしょうか。

マイナス×マイナス=プラス、というあたりを間違えていませんか?
「y=3x」のxに2を代入したら
「y=3+2」とかなっていませんか?
数字と文字が並んでいれば掛け算を表すので、
y=3×2」とすべきなんですね。
つまり、文字式のルールが全く身についていない、ということになります。

また生徒によっては、それ以前の計算がまともにできていないケースもあります。
九九が言えない(特に7の段以降)とか、
繰り上がり・繰り下がりのある足し算・引き算ができないとか…


建物の基礎の部分が豆腐のように弱い地盤では
その上に何かを建てることは極めて危険です。
それと同じようなことを勉強でやろうとしていませんか?


ある意味、連立方程式は個々の弱点をあぶりだすのにうってつけの単元かもしれません。
ここであぶりだした問題点をひとつひとつ修正していきましょう。

ちなみに、これらのどこにもひっかかっていないのに連立方程式が解けないというのであれば、連立方程式そのものの理解ができていない、という話になります。

原因としては
・学校や塾の授業についていけていない
(先生の説明がわかりにくい/話を聞いていない)
・今の学習の復習をしていない(=中2の中だるみ)
あたりが考えられます。
こういう人であれば、今やっている内容の復習でモノにできます。


さて、弱点をあぶりだしたとして、
過去の単元にさかのぼって復習する時間はない」という声も聞かれます。

おっしゃりたいことはわかりますが、
このまま騙し騙しやっていても力がつかないのは火を見るより明らかではないでしょうか。

目の前の単元がクリアできないのであれば、
関連性のある過去の単元に遡ってやり直すことが必須です。
(念のため申し上げますが、連立方程式で困っているのに「比例・反比例」やら「空間図形」やらの復習から始めないように)

たとえ遠回りでもゴールインできれば、
ショートカットに失敗して残念な結果になるよりいいと思うんですね。

最後に笑う者」に是非なっていただきたいのです。


by yamazaku199x | 2019-06-28 14:45 | 勉強法 | Comments(0)