人気ブログランキング | 話題のタグを見る

講師の時給が下がると…

以前の記事で
「塾講師の時給の相場が下がっている」
という話をしました。


かつては時給2500~3000だった塾講師ですが、
今では時給1000円台のところも珍しくない状況です。

昭和~平成初期を体験した方であればあるほど、
上記の内容が信じられないことでしょう。

タウンワークとかバイトルといった求人サイトをご覧になれば、
嘘ではないとおわかりいただけると思います。

確かに今でも高額時給の塾はあります。
が、そうしたところはいわゆる集団指導の塾です。
今では集団指導の塾より個別指導の塾が多くなっているので、
講師給の相場が下がってきているように見えます。


今回はその続きです。
かつ以前記事にした
「個別指導の落とし穴」の続編的な内容になります。
なお、以前の記事はこちらからどうぞ。

【高額な費用について】


【劣悪な学習環境について】


あと、個別指導関連のネタを他にも。

【高額すぎる講習費用について】


【個別なのに生徒に合わせてくれない塾の話】


【成績上がらないなら(以下略】


今回は“タブー”とも言うべき話も
あえてしてみたいと思います。








まず、
なぜ個別の時給が低いか?」ですが、
その前に集団指導の時給が高い理由から。

かなりのベテランであっても、
授業準備なしに臨むことはまずありません。
必ず何かしらの準備をして指導に臨みます。

その授業準備分が時給に反映されているとお考え下さい。

加えて、生徒の人数も多く、塾側に入る金額も大きいので
高額の時給が出せると、ということになります。


これに対して、
個別では生徒の人数が少ないのに加え、
授業準備がありません

極端な話、どの科目のどこの単元をやるかを
授業直前に言われたりすることもあります。

同業者でも、私大文系出身なのに
その場で地学やってくれって言われたのがいます。

予習不要というより
予習不可能なんですね。
(それでどうやって授業しろと?)

生徒も少なく、予習分の上乗せがないから
時給が低めに設定されることが多いです。


もっとも、経営者と講師、塾と家庭が
win - win の関係であれば、
何の問題もないわけです。

ところが、あちこちで様々な問題は起こっています。

まず考えられるのは
生徒を引き抜いて分離・独立
ですね。

道義的な問題はありますが、
以前の塾よりサービスが向上するのであれば
まだマシかもしれません。


またよく耳にするのが
低賃金に嫌気がさした講師の大量離職
でしょうか。

1人辞めたくらいでは経営者も痛くもかゆくもないでしょうが、
集団で辞められると塾が機能しなくなります。
もちろん、指導が受けられなくなる生徒はダメージ大です。


最悪なのは、
時給が安いんだからこのぐらい好きにさせろ
と勘違いした講師です。

低賃金でも、何かしらのメリットがあれば
バイトの不満が爆発することはそうそうありません。

例えば、飲食などのバイトであれば、
時給が安いとしても“賄い”があります。

コンビニのバイトでは以前は“廃棄の持ち帰り”がありました。
最近はコンプライアンスの問題で、
廃棄持ち帰らせないところが増えたと聞いていますが…


ところが塾では、そういうメリットはありません。

そこでどういう行動に出るか?

まず、サボる
指導中にyoutube見るとか、
授業をドタキャンするとか、
好き勝手振る舞うようになります。

知人の同業者の塾にも、
指導中のスマホゲームがやめられないのがいたそうです。
注意すると
じゃあ時給上げてください」と話にならない。

結果この講師はクビになりましたが、
高い時給で講師募集していれば、
このレベルの応募者が面接を通過することは
なかったのではないでしょうか。


さらに酷いのになると
塾のお金や備品を盗むのも出てきます。
やってもいない授業の分を給与として請求するのもいます。

「時給安いんだから(以下略」というのが彼らの言い分です。
もはや言い訳として通用しないレベルですね。

もっと酷いのになると、
異性の生徒に手を出すのが出てきたりします。
それどころか、
ここに書けないほどの反社会的なケース
聞いたことがあります(あくまで噂ですが)。

ここでも「時給安(以下略」という供述が出たりします。


全ての低賃金の塾や講師がこうだ、
というレッテル貼りはしませんが、
こういう状況を呼び寄せるトリガーになりうるということを
知っておいて損はないと思います。


by yamazaku199x | 2019-04-30 16:41 | 雑記帳 | Comments(0)