優先順位(よろしくない見本)
前回は「優先順位の見直しがうまくいったケース」を紹介しました。
今回はその逆にも触れてみることにします。
【ポイントは「何を切るか」】
例えば次のような状況をイメージしてください。
なお、スポーツや芸術、その他特殊技能での進学を考えていないものとします。
(1)成績は学年下位1~2割
(2)連日ならびに毎週末部活またはクラブチームの練習がある
(3)週に1~2回のペースで他の習い事がある
(4)ゲームなど時間がかかり、かつなかなかやめられない遊びが好き
(5)家族旅行に頻繁に(あるいは長期間)出掛ける
これまでにもこうした案件は少なくありませんでした。
残念なことに、思うような成果をあげることはできませんでした。
はっきり申し上げますが、これらすべてを残したまま成績上げるのは不可能です。
もっと言えば、これらすべてを並行し取り組んできた結果が、成績に現れていますよね。
どれも切らずにやっていける生徒なら、もっと上位に居るはずですから。
ゆえに(1)を改善するには、どれかを切るしかありません。
(2)については、成績不振者を活動停止する組織・団体もあると聞いています。
ただ、地域によっては部活を重視しているところもあるので、簡単には休めないケースもあります。
(2)を切るなら、学校側と“交渉”するしかありません。
(3)についても同様です。が、部活のように強制力がない分、辞めやすいかと思われます。
(4)は最近特に多いですね。
保護者の方が“強権発動”して、ゲーム機なりスマホなりを一時預りとするしかない気がします。
極めて遺憾に感じたのは「ゲームを発売日に入手して進めないと友達の輪に入れない」と保護者の方に言われたことですね。
「そんなのは友達と言えるんでしょうか?」と言いかけてやめました。代わりに「友達付き合いの結果自分が貧乏くじを引くことになりますがよろしいですか?」と一言。
(5)でよく聞くのは「旅先で勉強させる」という話です。
勉強合宿のように勉強に特化した企画や、盆暮れの帰省のような長期間滞在ならともかく、純粋な家族レジャーでそれは無粋すぎるかと。
いっそ「○○位以下なら連れて行かない」という選択肢があってもいいように思えます。
長々書きましたがまとめると
「成績上げたいのであれば、勉強時間を確保する」
「そのために何を切るか、ご家庭でも考えていただく」
ことが必須、ということです。
by yamazaku199x | 2016-06-26 01:30 | 家庭教師 | Comments(0)