まずはこちらをご覧ください。
この求人広告、ダメなところがあります。
さて、どこでしょう?
それでは正解です。
赤で囲んだところが
ダメなところです。
では、なぜダメなのでしょう?
公民の授業で出てきた「男女雇用機会均等法」に
反しているからです。
ではこの男女雇用機会均等法、どのような法律かというと…
「この法律は、法の下の平等を保障する日本国憲法の理念にのっとり雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保を図るとともに、女性労働者の就業に関して妊娠中及び出産後の健康の確保を図る等の措置を推進することを目的とする(第1条)」
言い換えると、
「男だけ、あるいは女だけ雇うとか、
どっちかだけ有利な条件で雇うとか、
そういうのはダメ」
ってことです。
また、「男性10名、女性5名」などの偏りや、
「男性歓迎」「女性歓迎」
「男性向きの職種」「女性向きの職種」
等の表示を行うこともダメです。
例外は、どうしてもどちらかの性別でなければならない時です。
例えば俳優/女優、神父、巫女、スポーツの実業団、などが挙げられます。
職業の話ついでに、
「男性または女性を表す語を含む職種の名称を用いる」ことも
禁止されています。
そのため、昔と今とで女性の職業の呼び方が変わりました。
例えば
「婦人警察官」→「女性警察官」(募集の際は単に警察官)
「営業マン」→「営業職」
「保母」→「保育士」
「看護婦」→「看護師/ナース」
「スチュワーデス」→「客室乗務員/キャビンアテンダント」
といった具合です。
だからここ数年、スーパー戦隊シリーズでも「~マン」がいないのか(ホントかな)
余談ですが、海外(特に南米)の航空機には
「スチュワード」が乗客のお世話をするんですね。
スチュワードってご存知ですか?
男性の客室乗務員のことなんですね。
個人的にはあまりイメージわきませんが…。
公民分野はこうした身の回りの物事と
密にかかわっていることが多いです。